チュニス市内での近距離移動手段

海外駐在で現地生活を送るときに必要な不可欠なことの一つは、日頃の交通手段ではないでしょうか。
自家用車を購入するか、運転手はどうするかなど、悩むこともあるかと思います。
チュニジア国内での移動手段としては、自家用車、タクシー、メトロ、鉄道、バス、ルアージュ(乗合
タクシー)など、様々な手段があります。
今回は、日頃の通勤、買い物、子供の送り迎えなど、近距離での市内移動に便利な「タクシー」について
紹介します。


チュニジアのタクシーは黄色い車で、プジョーやシトロエンなど様々な車種が走っています。道端で流
しのタクシーを拾うことももちろん可能ですが、最近では「Bolt」というタクシー配車アプリでタクシ
ーを呼ぶのがますます便利になってきています。
携帯にアプリをダウンロードして、出発地や目的地などを入力し、配車を確定すると、出発地までにあ
と何分でタクシーが到着し、目的地までいくらで行けるのかを確認できます。配車依頼時にはサービス
のレベルも選ぶことができ、一番安いEconomy、次に安いBolt、高いが比較的質の良いComfortから選
択できます。配車を確定すると、運転手の顔写真や氏名、ナンバープレートなどが表示されるため、事
前に運転手の情報がわかり、安心です。価格はタクシー利用の混雑状況や時間帯、距離などにもよりま
すが、10kmで12〜15チュニジアディナール(約560〜700円程度、1チュニジアディナール=47円とし
た場合)ほどです。


タクシー乗り場までタクシーを探しに行ったり、運転手に目的地の場所を口頭で伝えたり、価格を交渉
したり…といったことが不要なので、タクシー利用時の不安やイライラを解消することができます。
なお、乗車人数制限には厳しいため、4人乗りの車に5人以上搭乗しようとすると、運転手に乗車を拒否
されます。また、スーツケース等大きな荷物を運ぶ際には追加料金を請求されることがあるので、留意
が必要です。
首都チュニス市内にはラウンドアバウト(環状交差点)が多く、複数車線の道路も多く整備されている
のですが、タクシーは並んでいる車を後ろや脇から容赦なく抜かしたり、スピードを上げて走ったりす
ることもしばしば見受けられます。チュニジア国内では交通事故も頻繁に発生しているため、乗車時は
後部座席であっても可能な限りシートベルトを着用するのが望ましいと言えます。