チュニジアの花の季節
アフリカというと一年中暑いイメージがあるかもしれませんが、地中海に面し、アフリカ大陸の北岸に位置するチュニジアには、日本と同じく四季があります。
チュニジアは日本と比べると一年を通してあまり雨が多くなく、世界銀行のデータ によると、地域によって差はあるが、国全体としては年間降水量は158mm、首都チュニスがある北部は年間700mm程度です。日本の年間1,643.6mmと比較すると、いかに降雨が少ないかがわかります。
朝起きて外が曇っていると、今日は雨か、爽快な青空が見られなくて残念…と私は少し気分が下がってしまうのですが、一緒に働いているチュニジア人のスタッフたちに話すと、誰もが雨を心から喜んでいるようでした。チュニジアは6月頃から夏の暑さが増してくるとほとんど雨が降らず、水不足や農業への影響等もあることから、この時期の雨はこの国の人々の生活にとっても大変重要なのです。
3月から4月頭にかけて降った雨のおかげもあり、自宅からほど近い公園には、色鮮やかな草花が至る所に咲き始めていました。これから5月にかけて、チュニジアの多くの場所でブーゲンビリアやジャカランダなどを見ることができます。最近では日中や夜間に強い風が吹き荒れ、花粉や砂埃による喉の痛みや鼻水、咳などの症状に悩まされることもありましたが、草木や街の景色の変化を楽しむことができるのはチュニジアの良さの一つです。
(中小企業診断士 小林千尋)