アラビア語のチュニジア方言

チュニジアでは、公用語としてアラビア語が、国民に広く用いられている言語としてフランス語が使われています。アラビア語には、「標準アラビア語」とそれぞれの地域で日常的に使われる「方言」があり、チュニジアではアラビア語の「チュニジア方言」が話されています。ホテルなどの観光客が多い場所や大型の商業施設などでは、英語が容易に通じることもありますが、チュニジア人の母語であるチュニジア方言のアラビア語を話すと、彼らの表情がぐっと和らぎ、心を開いて距離感を縮めてくれる感じがします。

今回は、ちょっとした場面で使えるチュニジア方言をご紹介します。

(以下の発音と意味は筆者が日常生活の中で聞き取って表現したもののため、場合によっては伝わりにくい可能性もありますこと、ご了承ください)

(中小企業診断士 小林千尋)

発音意味使えるシーン(例)
スバーハルヒールおはようございます。・朝出勤したとき
アッスレーマ!(ややくだけた表現で)こんにちは。どうも。・タクシー運転手やお店の店員さんに挨拶するとき ・電話で「もしもし」の代わり
ラベース?元気?・「ラベース?」と聞かれたら「ラベース/アルハムド リッラー(元気です/お陰様で)」
アイシュクありがとう 
シュワイヤちょっと、少し・アラビア語話せるの?と聞かれたとき ・タクシー運転手がスピードを出しすぎて、もう少しゆっくり走って欲しいときは「シュワイヤ シュワイヤ」
サハいいね。いいです。・同僚が髪の毛を切って似合っているので、いいねと褒めたいとき
スクハーナ暑いですね。・暑い夏の日の朝、出勤してエレベーターで同僚と一緒になったとき
イーヅィ結構です。 (小さい子供などが)ヤダ、やめて!・相手が水を注いでくれようとしたが、もう十分(結構)と言いたいときは「サハ、イーヅィ、アイシュク」と組み合わせる
マブルーク!おめでとう!・祝日やお祝い事でお祝いしたいとき ・ラマダンが始まるときには「ラマダン マブルーク!」