酒井重工業社―訪問記録

2025年4月1日 、ロードローラーをはじめとした 道路建設機械メーカーである酒井重工業株式会社を訪問し、アフリカをはじめとする海外展開についての意見交換会を開きました。

先方:技術営業室          田中雄司参与
   海外事業本部営業部第2営業室 多々良澄室長
                  原田恭介氏
当方:WBS地域研究分科会     清水敬之
                  小林剛久
<訪問の狙い>
・アフリカビジネスに関わっている日本企業の現状や課題を知り、我々の支援活動に活用するため

<酒井重工業社の概要>
・ 同社は海外進出に積極的に取り組んでいます。 2024年の売上は56.6%が海外であり、中期経営計画によれば海外展開をさらに強化する方針。 アフリカについては、ケニア・ウガンダ・エチオピア・マダガスカル・ブルキナファソ・ナイジェリアなどへの進出実績があります。

<意見交換会>
・グローバルニッチ戦略を掲げ、アフリカ進出実績もある同社から、アフリカ市場の動向や商談の進め方について詳しくお話を伺いました。
一方、WBS地域研究分科会はJICA、JETRO、UNIDO、アフリカ協会などアフリカビジネスを支えるキープレーヤーと良好な関係を有します。また、 アフリカでの駐在、出張経験があり、実務支援を提供するコンサルタント が多数在籍しています。今回の意見交換を通して、今後の協働の可能性を確認するとともに、継続的な情報共有を行っていくことで一致しました。

<面談を通じて得た印象>
特に印象的だったのが、アフターサービスの重要性に関するお話でした。
一般に購買力が低いアフリカでは、大型機械の購入は私たちが想像する以上に大きな決断です。壊れたら買い替えればよいという感覚ではなく、修理を重ねて1日でも長く使いつづけたいというのが切実なニーズです。
酒井重工業様ではアフターサービスを含んだ契約を結ぶこともあり、現地からの評価も高いとのことでした。「壊れづらい製品」を届けるだけでなく、「壊れた時に駆けつけるサービス」も提供することは、アフリカ側からの信頼を勝ち取る鍵です。

(中小企業診断士・小林剛久)

(参考)酒井重工業社の概要は、同社Webサイト 参照:https://www.sakainet.co.jp/